両面フィルム張り装置
導入背景
ステンレス等の板状の製品に保護フィルムを貼る作業が存在する企業様からのご依頼を受けました。
これまで片面のフィルム貼りは既存の専用機を運用して作業を行われていましたが、1枚数十キロある製品を扱うには作業員の方々にとって負担が大きく、特に両面にフィルムを貼る場合は、片面ずつフィルムを張る際にひっくり返す手間がかかり、作業効率および作業負担に課題を感じられているとのことでした。
こういった背景から、フィルムを両面に貼る作業を自動化することで、作業員の方々の負担を軽減しつつ、効率を上げたいとのご相談をいただきました。
導入の目的と課題
- 作業員の方々の負担軽減
- 作業の効率化
- 生産ラインの合理化
初期構想時点では、1人で両面フィルム張り装置を操作できる構成でのご相談でしたが、予算と要件の擦り合わせによりいくつかの自動化機能を省略し、最終的には最低2人でも運用可能な構成としました。また、元々の運用では重量物の運搬のため男性が最低4人で行わなければならない作業が、女性でも最低2人で行えるような負担軽減を盛り込んだ構成としました。
解決策と実装
両面フィルム張り装置を導入することで、1回通すだけで両面にフィルムを貼ることができ、片面ずつフィルム張りを行っていた場合に比べ作業時間を半分に削減しました。
片面張りや両面張りの装置は、市場にユニット販売されているものが存在しましたが、フィルムの貼る位置の調整が難しい、フィルム幅の制限がある等の理由から、完全オーダーメイドで製作することが最適という結論に至りました。
また、フィルムの集積ユニットも製作し、積み上がった製品をフォークリフトで直ぐに運べるようになりました。
製品の適用範囲
今回の両面フィルム張り装置は、ガラス、樹脂板、金属板等、製品に保護フィルムを貼る用途全般に適用可能です。
まとめ
今回のプロジェクトは、予算の制約の中で最適なソリューションを提供し、女性の作業員の方々でも運用できるような負担軽減を図りつつ、生産効率を向上させることができました。もし作業員の方々の負担軽減や作業効率化をお考えの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。